AIイラストの一部がループするアニメーションを作る方法をご紹介します。
この方法で、普通のAIイラストを動くGIF画像や動画にすることができます。
ちょっと動かすだけでも印象が違いますね。何万枚もAIイラストを生成してる方など、生成した画像に動きをつけても面白いかもしれません。
その他の例はこちらからご覧いただけます→AIイラストのアニメーションGIF画像集
それではさっそく作り方を紹介します。
使用するソフト
SOURCENEXTから販売されているCorelのPhotoMirageというソフトを使います。
なお、体験版を公式サイトから入手することができます。
写真の一部が動いているように見せる「シネマグラフ」は通常動画から作りますが、このソフトを使うことで、誰でも一枚の画像からループアニメーションを作成することができます。
使い方はとても簡単なので、おそらく小中学生でも扱えるのではないでしょうか。
こちらを購入してインストールします。
PhotoMirageの使い方
PhotoMirageの使い方を説明します。この記事では学習コストを抑えるために、必要最小限の説明に留めます。それでもAIイラストのアニメーションGIF画像集にある作品は全て作ることができます。
まずはPhotoMirageを起動します。
起動したら、アニメーションを付けたい画像を開きます。
次にアニメーションを付けていきます。
いろいろアイコンがありますが、使うのは以下の2つだけで十分です。
※PhotoShopなどと違い、学習すればいろいろできるようになる!というソフトではないので、紙飛行機アイコンの右側の機能は気にしなくていいと思います。
まず、動かしたい部分に対して、モーション矢印を使ってアニメーションさせる方向へポイントを打っていきます。そうすると、モーション矢印の方向にその部分が動きます。
これだけだとこのポイントに引っ張られて崖の部分も一緒に動いてしまいます。
次に、動かしたくない部分にアンカーポイントを打っていきます。アンカーポイントを打った箇所はその場に固定されるようになります。
これでアニメーションは完成です!
左下の再生ボタンを押してプレビューを見てみましょう。
ループの速度をスライダーで調節します。
問題なければメニューの「ファイル>出力」を選択し、出力設定画面を開きます。
この辺は利用目的によりますが、GIF画像の場合はファイルの種類をGIFに設定して、フレームレートを調節します。もしTwitterに上げる場合は15MBを超えないようにする必要があります。画像サイズを小さくしたり、フレームレートを下げたり、ループ秒数を高速にすることでファイルサイズを下げることができます。
MP4で動画として使う場合はループの時間を伸ばしてもいいかもしれません(最大30秒)。もしTwitterにあげるなら自動ループされるので最小の秒数でも大丈夫です。
設定できたら、OKボタンを押して保存しましょう。
保存できたら出力されたファイルを確認してみてください。
これでアニメーションさせるGIF,MP4を作成することができました!お疲れ様でした!
※あとでまた修正するときのために、アニメーションをつけたプロジェクトを保存しておきましょう。メニューから「ファイル>保存」でこのプロジェクト自体を保存して、再度編集することができます。
補足
冒頭であげたGIF画像のPhotoMirage内でのモーション矢印、アンカーポイントの打ち方はこんな感じです。
色々考えて時間かかってそうな印象を持つ方がおられるかもしれませんが、ペンタブ使ってめちゃくちゃざっくり打ってます。マウスだと疲れますが、ペンタブだと画像の上に直感的にポチポチ打つだけなので、簡単にできます。
矢印の長さを大きくして間を開けるとループ時に目立ちすぎる気がするので、短めにして大量に打ってます。
これを1.5秒ループの15FPSでGIF画像として出力しました。
また、動かす部分は具体的な形があるものではなく、滝、湖、海、水、雲、煙、火、など流動的なものでないと破綻が目立ちますのでご注意ください。
まとめ
イラストの一部をアニメーション化する方法のまとめです。
- PhotoMirageを購入
- 画像を読み込んで、モーション矢印とアンカーポイントを打つ
- プレビューで確認しループ速度を調整
- ファイル出力して完成
こちらのソフト、もちろん普通の日常で撮った写真もアニメーション化することもできるので、ちょっと動きを付けてあげて家族、友人に送ったりするのも、面白いかもしれません。
アニメーション化する画像については、当サイトの背景素材を使用しても大丈夫です(商用利用もOK)。今回サンプルとして用意した画像はこちらのカテゴリーにあります→異世界
興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。